カスタマーサクセスにおけるオンボーディングとは?メリットや導入するステップ、成功事例を紹介
カスタマーサクセス(CS)におけるオンボーディングは、顧客が継続的なサービス利用を果たすためにも重要な施策といえます。
特にサブスクリプション型のサービスやSaaSにおいて、顧客がサービスに慣れるまでサポートすることは非常に大切です。
サービスの利用価値を実感し、今後も継続的に利用するかどうかは、オンボーディングによって決まるといっても過言ではありません。
しかし、実際にオンボーディングを行うにあたってどのようなステップを踏めばよいか、わからない企業も多いでしょう。
本記事では、オンボーディングに取り組む方法や、オンボーディングの成功事例を解説します。
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目次
オンボーディングとは?
「オンボーディング(英:onboarding)」とは人事用語の一つです。
船や飛行機に乗ることを意味する「on board(オンボード)」が語源となっていて、新しい仲間を迎え入れ、組織へ早期に適応させるための一連のプロセスを指します。
このプロセス全体は、「オンボーディングプロセス」と呼ばれます。
ビジネスにおいては、企業にとって有用な人材となるように新入社員を育成したり、早く馴染めるように研修をしたりする施策を意味する専門用語です。
また、人事部門以外でも使われる用語で、特にマーケティング部門では、カスタマーサクセスにおけるオンボーディングが重要視されています。
カスタマーサクセスにおけるオンボーディングの定義
カスタマーサクセスにおけるオンボーディングとは、新規顧客が自社のサービスや製品を使いこなせるようになるまで伴走し、支援するプロセスです。
初期段階で成功体験を提供し、早期に製品・サービスが生み出す価値を実感して高い満足度が得られる状態へ導くことが目的です。
具体的には、ウェビナーやチャットによる手厚いレクチャー、勉強会、わかりやすいチュートリアルやマニュアルなどを提供し、製品・サービスの効率的な利用の定着を図ります。
適切なオンボーディング施策の実施により、商品・サービスの理解を深めて信頼関係を築くことで解約(チャーン)を防ぎ、継続的な利用を促進できます。
オンボーディングとアダプションの違い
アダプション(英:adoption)とは、オンボーディングを経て製品・サービスへの理解を深めた顧客に対し、継続的な活用と定着化を目的として支援するフェーズを指します。
オンボーディングとアダプションは、どちらもカスタマーサクセスにおける顧客フォローアップの重要なプロセスです。
カスタマーサクセスのプロセスは、一般的に以下の4つのフェーズに分類されます。
- オンボーディング:購入・契約後の導入支援
- アダプション:製品・サービスの活用と定着
- リニューアル:契約更新
- エクスパンション(英:expansion):契約内容の拡大や追加
上記の顧客ライフサイクルでは、オンボーディングが「利用開始時の支援」であるのに対し、アダプションは「活用と定着」に焦点を当てた支援であり、両者は顧客の成功に向けた段階的なステップといえます。
カスタマーサクセスを成功に導くオンボーディングの重要性

カスタマーサクセスのおけるオンボーディングの目的は、サービスを使いこなせる状態になるよう顧客を誘導し、その価値を早期に実感させることで成功体験を提供することです。
ここでは、オンボーディングの実施がなぜカスタマーサクセスの成功へ直結するのか、その重要性を解説します。
顧客に製品・サービスの価値と魅力を伝える
オンボーディングを実施することで、顧客は製品・サービスの使い方の理解を深め、その価値を正しく理解できるようになります。
たとえ購入・契約に至ったとしても、うまく使いこなせなければ、サービスの本当の価値を知らないまま解約(チャーン)してしまうリスクがあります。
特に、サブスクリプション型サービスやSaaS(英:Software as a Service )のビジネスモデルでは、導入直後に「使いこなせない」と判断され、早期解約につながるケースが懸念されるため、初期に価値を伝えるフォローを入れることは非常に重要です。
初期の成功体験を通じて信頼関係を築く
カスタマーサクセスのオンボーディングは、初期段階における使い方の定着に留まらず、そのあとに続く顧客との信頼関係にも影響を与えます。
オンボーディングを通じて効率的なサービス利用が可能となり、成功体験による顧客満足度の向上が期待できます。
顧客が初期の成功体験で高い満足度を実感した場合、製品・サービスへの信頼性も同時に高まるため、結果的に長期の利用につながるでしょう。
継続的な売上向上につながる
適切なオンボーディングは、製品・サービスの導入後に利用の定着を促進するアダプション(活用・定着)への移行もスムーズになり、継続的な利用が見込めるリニューアル(契約更新)へとつながります。
さらに、高い満足度を得た顧客は上位プランへの移行や関連サービスの追加契約など、エクスパンション(契約拡大・追加)の可能性も高まります。
これらの効果はLTV(顧客生涯価値)の最大化に直結するため、オンボーディングは企業の継続的な売上向上に不可欠な要素です。
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カスタマーサクセスでオンボーディングを実施するメリット3選
自社のサービスや製品を利用している顧客を成功に導くカスタマーサクセスにおいて、オンボーディングは欠かせません。
カスタマーサクセスでオンボーディングを実施すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
顧客満足度を向上させて解約(チャーン)を防ぐ
カスタマーサクセスでオンボーディングを実施すると、顧客満足度が向上し解約(チャーン)を防ぐことができます。
SaaSやサブスクリプション型のサービスにおいて、解約率(チャーンレート)の低減は重要な課題です。
チャーンレート(英:churn rate)とは、一定期間内にサービスを解約・退会した顧客の割合を示す指標で、「期間中の解約顧客数÷全契約顧客数×100」で計算されます。
仮にオンボーディングを実施しない場合、サービス本来の価値を顧客に理解してもらえず、早期解約へとつながるリスクがあります。
そのためにも、ターゲットに合った適切なオンボーディング施策が必要です。
適切なオンボーディング施策を実行すると、導入後に顧客がサービスに慣れるスピードが上がるため、TtV(Time to Value:タイムトゥバリュー)の短縮が可能です。早い段階で成果を上げ、課題解決へと導くことで顧客満足度が高まり、解約の選択肢を意識させない状態へと導き、顧客維持を実現させます。
LTV(顧客生涯価値)を最大化させる

LTV(顧客生涯生産)とは「Life Time Value(ライフタイムバリュー)」のことで、顧客が自社との契約開始から終了までにもたらす利益の総額です。
LTVは、「購入単価×購入頻度×契約継続期間」の計算式で算出します。
SaaSやサブスクリプション型のサービスは、契約した期間内のみ利用が可能なため、「サービスを継続したい」と思わせることが重要です。
顧客が少しでも不満や使いにくさを感じてしまうと、契約期間更新時の解約や途中解約の恐れが生じることがあります。
ビジネスにおいて新規顧客を獲得し続けることも大事ですが、顧客のLTVを最大化させることも、SaaSのカスタマーサクセスにおいては重要な指標です。
アップセル・クロスセルを提案しやすくなる
手厚いオンボーディング施策を実施し、課題や悩みを共有すると顧客との信頼関係も強化され、さらにアップセルやクロスセルを提案しやすくなります。
アップセルとは、既存顧客が購入した製品や契約しているサービスより、上位のプランを提案するセールス手法です。
一方で、クロスセルは顧客が購入した製品や契約しているサービスに関連のある別の製品サービスを提案するセールス手法のことです。
オンボーディングで得た成功体験により、顧客との信頼関係が構築されている場合、ニーズにマッチしたアップセル・クロスセルが成功する可能性を高められます。
アップセルやクロスセルが成功すると顧客の単価も上がり、LTVも向上します。
そして、自社やサービスに愛着を抱く顧客のロイヤリティ化も進みます。
自社の安定した収益のため、オンボーディングを通して顧客ロイヤリティ化を目指しましょう。
カスタマーサクセスにおけるオンボーディングの4つの手法
カスタマーサクセスにおけるオンボーディングを実施する際は、タッチモデルを活用することが重要です。
タッチモデルとは、期待されるLTV(顧客生涯価値)の段階ごとに顧客を分類し、それぞれのセグメントに合わせたアプローチを行う手法です。
主なタッチモデルには、ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチの3つの手法と、顧客ロイヤリティの向上を目的とするコミュニティタッチの合わせて4つの手法があります。
ここでは、オンボーディングで重要な4つの手法を解説します。
ハイタッチ
ハイタッチ(high touch)とは、顧客に対して個別にコミュニケーションを取る手法で、いわゆる大口顧客と呼ばれる、LTVが最も高い顧客に対して行います。
具体的なフォロー内容の例は、以下のとおりです。
- マンツーマンの個別サポート・レクチャー
- 個別の目標設定や定期的な報告、勉強会
顧客の状況を把握し、時間やコストをかけてサポートします。
コンサルティングに近い手厚い対応といえるでしょう。
ロータッチ
ロータッチ(low touch)またはミドルタッチとは、複数の顧客を対象にアプローチする手法です。
ハイタッチとテックタッチの中間層の顧客に対して、主に以下のフォローを行います。
- 複数でのセミナーや勉強会
- コールセンターやメール受け付け
対人やWEBコンテンツの両方を組み合わせてアプローチします。
テックタッチ
テックタッチ(tech touch)とは、人手を介さず、主にWEBコンテンツやテクノロジーを駆使して行われる顧客サポートで、LTVが最も低く、かつ数が多い顧客層に対して実施されます。
なぜなら、この層は個々の契約規模が小さくコストをかけにくい一方で、全体として見ると売上向上に寄与する重要な顧客基盤でもあるからです。
テックタッチで用いられる具体的な施策例は、以下のとおりです。
- ウェビナー
- 動画
- チュートリアル
- チャット、チャットボット
- メールマガジン
3つのタッチポイントのなかでLTVは低いものの、今後のオンボーディング施策によってはロータッチにもハイタッチにもなり得ます。
また、軽微なサポートがあれば顧客自身で課題解決できる場合は、テックタッチと同様の方法でセルフオンボーディングを実行することで、コスト削減とオンボーディングの実現が可能です。
コミュニティタッチ
コミュニティタッチとは、顧客同士や顧客と企業の交流によって形成されたコミュニティ内で、情報共有や課題解決がおこなわれることで、サービスの体験価値の向上を図る手法です。
この手法は、ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチといったLTVに基づくタッチモデルとは性質が異なります。
コミュニティタッチは、企業側がすべてのサポートを提供するのではなく、顧客の自発的な活動を促進することです。
これにより顧客ロイヤリティを高め、解約率(チャーンレート)やLTVの向上に対して間接的な影響を与えます。
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カスタマーサクセスのオンボーディングを実施する手順
ここからは、カスタマーサクセスのオンボーディングを実施するステップを紹介します。
SaaSやサブスクリプション型サービスの継続利用の基盤となるため、ポイントをしっかり抑えておいてください。
オンボーディング実施の手順①
ゴールを設定する
顧客によって「どのような状態までサービスが定着したらゴールなのか」は異なります。
そのため、オンボーディングプロセスを構築する際は、まずは達成したいゴールを明確化させましょう。
例えば、以下のようなゴール設定が挙げられます。
- サービス利用後は業務時間が2分短縮できている
- 基本性能を難なく活用できている
明確なゴールを設定することで、具体的な施策の検討が可能となります。
具体的なゴールの決め方について、詳しくは後述します。
オンボーディング実施の手順②
設定したKPI(重要業績評価指標)に基づく施策を検討する
オンボーディングのゴールを定義づけると同時に、KPI(重要業績評価指標)を設定することも重要です。
KPI(英:Key Performance Indicator)とは、最終目標(KGI)の達成に向けたプロセスの進捗を数値で評価する指標で、主に以下のような目的があります。
- 進捗管理の可視化
- やるべきことの明確化
- 客観的な評価
何をKPIに設定するかは目標やサービスの特性によって異なるため、顧客のニーズを明確に把握し、カスタマイズすることが大事です。
ゴールやKPIをもとに、タッチモデル(ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチ)から適切なアプローチ手法を選択します。
オンボーディング実施の手順③
ウェルカムメッセージを送る
オンボーディングの最初に、ウェルカムメッセージを送りましょう。
ウェルカムメッセージを送ることで顧客によい印象を与えられるほか、サービスを始める前の不安も和らげることができます。
ウェルカムメッセージは以下の内容で作成します。
- サービスや製品を契約してもらったことへの御礼
- 価値や特徴についての説明
サービス活用に役立つ動画や資料を添えると、顧客の期待値も高まります。
オンボーディング実施の手順④
ガイダンスで基本の操作方法を説明する
ウェルカムメッセージを送ったあとは、ガイダンスで基本の操作方法を説明します。
ガイダンスは、文字だけよりも図解や音楽といった視覚的な表現を駆使すると、新規顧客の理解もスムーズです。
ガイダンスを見て実際に操作しながら使い方を学べるため、抵抗なく次の段階に進めます。
それでも難しいと感じる顧客に備え、質問を打ち込めばAIが自動で返信してくれるチャットボットやヘルプページを導入してみましょう。
オンボーディング実施の手順⑤
トレーニングをする
基本の操作方法を習得して、さらに高度な知識や活用法を知りたい顧客には、トレーニングやワークショップも効果的です。
トレーニングでは、カスタマーサクセスの担当者がセミナー活動や勉強会を実施します。
個別のトレーニングをすることで顧客の疑問を解消し、顧客ロイヤリティ向上へとつなげていきましょう。
オンボーディング実施の手順⑥
フィードバックを収集する
オンボーディングの実施後は、アンケートへの回答やインタビューなどを活用し、顧客からのフィードバックを収集します。
収集したフィードバックは顧客の不満点を分析し、オンボーディングプロセスのどこに課題があるかを特定するための重要なデータです。
特に、解約に至った理由を知る機会になるため、ナレッジとして蓄積し、継続的にプロセスを最適化し、カスタマーサクセスを成功させるためには不可欠な手順です。
オンボーディング実施の手順⑦
データ分析をしながらPDCAを回す

サービスや製品が顧客自身に定着するまで、運用中もデータ分析を行いながらPDCAを回していきます。
顧客からのフィードバックを参考に、新たな施策の実行を繰り返すことで、オンボーディングのアップデートや業務効率化につながります。
一度のみで定着させることは難しいため、体験したあとに感じた新たな課題を把握・共有・フィードバックして、オンボーディングプロセスを改善していくことが大事です。
その際、顧客の視点も忘れずに意識してみてください。
定期的にメールマガジンやアンケートを打つほか、顧客とのコミュニケーションを取りつつしっかり情報収集していきましょう。
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カスタマーサクセスのオンボーディングを成功させる6つのポイント
次の章では、実際にカスタマーサクセスのオンボーディングを実施する際に気を付けたいポイントを紹介します。
業務属人化を防ぎ、顧客満足度の向上にもつながるため、意識してみましょう。
顧客の課題を把握する
顧客の課題を把握することは、カスタマーサクセスにおけるオンボーディング成功には不可欠です。
顧客の課題を正しく把握していないと課題解決はできず、オンボーディングのプロセス構築も困難になってしまいます。
そうならないためにも、顧客とのコミュニケーションを取り、課題を達成できるようヒアリングしていきましょう。
事前に営業と顧客の情報を共有し、引き継ぎ資料などを用意しておくとスムーズです。
ゴールに適したKPI(重要業績評価指標)を用いる
カスタマーサクセスにおけるオンボーディングを成功に導くには、ゴールに適したKPI(重要業績評価指標)の設定が重要です。
オンボーディングで用いられる指標には、主に以下があります。
- 解約率(チャーンレート):期間中の解約顧客数÷全顧客数×100(%)
- アップセル・クロスセル率:アップセル・クロスセルに成功した顧客数÷全顧客数×100(%)
- オンボーディング完了率:オンボーディングが完了した顧客÷未完了の顧客
- LTV(顧客生涯価値):購入単価×購入頻度×契約継続期間
- NPS(ネット・プロモーター・スコア):推奨者の割合-批判者の割合×100(%)
- 顧客維持率(リテンションレート):(一定期間終了時の顧客数-期間中の新規顧客数)÷期間開始時の顧客数×100(%)
NPSとは、顧客ロイヤリティ(愛着度)を定量的に表した指標です。
顧客が利用したサービスを他者に紹介したいかを数値化したもので、結果を業務改善に活用することで新規顧客の獲得を促進します。
上記のうち、何をKPIに設定するかは目標やサービスの特性によって異なるため、顧客のニーズを明確に把握し、カスタマイズすることが大事です。
顧客にとって満足度の高い体験を提供する
オンボーディングに留まらず、カスタマーエクスペリエンス(CX)の全フェーズを通じて、一貫して高い満足度を提供することがカスタマーサクセス成功には欠かせません。
高い顧客満足度は、顧客との信頼関係の構築に直結し、解約率(チャーンレート)の低減が期待できます。
解約率の低下は、継続的な利益の維持だけでなく、アップセル・クロスセルの機会創出にもつながります。
効果的な顧客セグメンテーションを実施する
カスタマーサクセスのオンボーディングを効果的に進めるためには、顧客セグメンテーションに基づいた施策の最適化が重要です。
顧客セグメンテーションとは、顧客特性や属性をもとにグループ分けするマーケティング手法で、これにより顧客の潜在ニーズや課題を理解できるようになります。
この顧客セグメンテーションを活用することで、グループに最適なサービスの活用方法やオンボーディング手法の選択など、顧客にとって価値の高い施策を展開でき、より効果的にカスタマーサクセスを実現します。
営業部門と連携して顧客情報を共有する
カスタマーサクセスの成否を分けるオンボーディングで顧客層に適切なアプローチをするためには、顧客情報の正確な収集と詳細な分析が不可欠です。
カスタマーサクセスに必要な顧客特性や潜在ニーズ、悩みといった情報は、顧客と直接やりとりする営業部門が把握しています。
そのため、営業部門との戦略的な連携による情報共有が重要です。
連携を通じて、適切に顧客情報の可視化と活用につなげることで、顧客に合わせた最適な施策を検討できるようになります。
オンボーディングに役立つツールを活用する
オンボーディングを成功へと導くためには、適切なツールを選ぶ必要があります。
いくら有益で利便性のよいメルマガを配信していても、顧客がメールを見なければ意味がありません。
特にテックタッチではツールの活用は重要なため、顧客の課題やニーズに沿ったツールを選択しましょう。
オンボーディングの成功に役立つツール・サービス8選
次の章では、カスタマーサクセスのオンボーディングを成功に導くために役立つツールとサービスを8つ紹介します。
複雑なオンボーディングもツールをうまく取り入れて、従業員のリソースを獲得しましょう。
WalkMe
WalkMeはWalkMe株式会社が提供しているツールで、利用者数が世界で3,500万人を超えています。
ユーザーのITリテラシーレベルに関係なくSaaSを活用できるよう、以下のサポートをしてくれます。
- ボットでの入力
- ガイド作成機能
- 状況分析
ボットで簡単に問い合わせが可能なため、顧客のストレス低減にもつながるでしょう。
公式サイト:WalkMe
ZendeskGuide
ZendeskGuideは、株式会社Zendeskが提供しています。
ヘルプセンターやFAQを簡単に作成可能です。
- FAQ作成
- チームパブリッシング機能
- 顧客満足度調査
さらに、顧客の状況に合わせて4つのプランを展開しています。
公式サイト:zendeskguide
fullstar
fullstarはクラウドサーカス株式会社が運営元で、ノーコードでチュートリアル作成が可能です。
カスタマーサクセス部門での工数を削減し、高いクオリティのUI/UXを実現します。
- チュートリアル作成
- データ分析
- カスタマーサクセス管理
Slackとも連携し、顧客のLTV最大化に寄与しています。
公式サイト:fullstar
pottos
pottosはBtoB SaaSプロダクトのカスタマーサクセスのマネジメントツールで、株式会社ポトスが提供しています。
顧客のサービス利用状況の把握や進捗管理など、カスタマーサクセスに欠かせない一連の業務を効果的に遂行できます。
- 顧客分析
- 業務進捗管理
- 解約リスク通知
顧客の状況に合わせたメール、ポップアップ配信にも対応しており、ロータッチやテックタッチ層に向いているでしょう。
公式サイト:pottos
Onboarding
Onboardingは株式会社STANDSが提供する、サービスのUI/UXを向上できるツールです。
- ユーザーのフェーズに応じたガイド表示
- ノーコード実装
- 機能の活用状況をレポート化
顧客に適切なチュートリアルやツールチップなど、カスタマーサクセスを実現し、さまざまな工数削減にも役立ちます。
公式サイト:Onboarding
COORUM
COORUM(コーラム)は、株式会社Asobicaが提供するオンラインコミュニティ構築プラットフォームです。
「CX(カスタマーエクスペリエンス)変革」を掲げ、コミュニティテックを活用し、顧客の視点から見えなかった「本音」となるデータの生成・収集・分析をします。
これにより、顧客ロイヤリティの向上やLTV(顧客生涯価値)の最大化を支援します。
また、コミュニティ内の交流から生まれる顧客との共創によって、新製品開発や事業成長を実現が可能です。
公式サイト:COORUM
Salesforce
Salesforceは、主にCRM(顧客関係管理)ソリューションを提供するクラウド型ビジネスプラットフォームです。
SFA(営業支援)やカスタマーサービス、マーケティングなど、企業活動におけるさまざまな領域を支援します。
CRMを活用することで、顧客に関するあらゆる情報を一元管理し、収集したデータをカスタマーサクセスにおいてオンボーディング施策への連携・活用が可能です。
これにより、部門間の情報共有が強化され、顧客中心の事業成長を促進します。
公式サイト:Salesforce
facing
facingは、企業が抱えるカスタマーサクセスにおける課題の分析・検証から解決までをワンストップで支援するBPO・コンサルティングサービスです。
オンボーディングにおけるハイタッチ・ロータッチ・テックタッチの各タッチモデルの現状を分析し、解約(チャーン)の原因となる顧客体験の課題や業務上のボトルネックを明確化します。
この分析結果に基づき、最適なリソースのアサインやオペレーション改善ソリューションを提案し、カスタマーサクセスの成功を支援します。
公式サイト:facing
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オンボーディングの成功事例を紹介

次の章では、実際のオンボーディング成功事例を紹介します。
Canva
Canvaは誰でも無料で利用できるデザインツールです。
Canvaのサイト内にはセルフオンボーディングの仕組みが整っており、利用目的に応じて適切なページに誘導します。
チュートリアル機能もあり、実際に触りながらロゴや動画の作成方法を学習可能です。
わかりやすさとデザイン性の豊富さゆえにユーザー数も増加し、オンボーディングに成功しています。
公式サイト:Canva
Slack
Slackはビジネスチャットアプリとして世界中で活用されており、数々の企業で導入されています。
Slackはさまざまな機能があり、初心者が使いこなすには難易度が高めですが、Slackボットと呼ばれる操作方法を説明するチュートリアルが備わっています。
Canva同様、使いやすさが優れている点において、Slackのオンボーディング成功の秘訣といえるでしょう。
公式サイト:Slack
Adobe
Adobeは豊富なクリエイティブツールを展開しており、なかでも「Adobe Experience Cloud」と呼ばれるサービスを提供しています。
Adobe Experience Cloudは10種類以上のツールがあり、導入してすぐに使いこなせるかというと、そうではありません。
ハイタッチ層に向け、技術面や顧客のゴールを定義したKPIの設定、そして成功へのロードマップ作成など、手厚いサポートを実施しています。
公式サイト:Adobe
SmartHR
SmartHRは、業務効率と生産性の向上を図る人事・労務管理のクラウド型ソフトウェアです。
労務知識が求められる部門において、担当者の知識不足が継続利用の課題として顕在化したため、チャットサポートの導入をきっかけにカスタマーサクセスへの本格的な取り組みを開始しました。
カスタマーサクセスを効率化するため、CXプラットフォームを導入し、一人ひとりに適した顧客体験の提供を実現させました。
今後は、セルフオンボーディングの体制を整え、顧客が自走できる環境の確立を目指しています。
公式サイト:SmartHR
Yappli
Yappliは、プログラミング不要(ノー・コード)でアプリ開発・運営を実現するクラウド型プラットフォームです。
顧客数増加にともない、解約(チャーン)の課題が顕在化したことから、カスタマーサクセスに注力しました。
立ち上げ当初の大口顧客と小規模顧客を区別しない非効率な一律対応を見直し、戦略的な組織体制の再構築に着手しました。
解約率(チャーンレート)をKPIに設定し、担当者変更による解約率の軽減を目的として、再度のオンボーディング実施を重要施策として実行し、成果を上げています。
公式サイト:Yappli
オンボーディングの役割を理解して成功に導こう
オンボーディングは、サービス導入段階における顧客満足度を左右します。
効果的なオンボーディングを実施することで解約率(チャーンレート)を低減させ、SaaSにおいて重要な継続利用を高めていくことが大事です。
カスタマーサクセスのオンボーディングを実際にどのように進めたらいいかわからない企業の担当者がいたら、ぜひfacingにお任せください。
facingは、インサイドセールスを通じてクライアントのビジネス成功を収めることにコミットするアウトソースカンパニーです。
スタッフはみな営業経験者で、自社の最前線で顧客と折衝してきたハイパフォーマーが揃っています。
テックタッチやロータッチ層へも効率的にアプローチし、オンボーディングのメリットであるLTV(顧客生涯価値)を最大化させることに尽くします。
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