セールスイネーブルメントツールのおすすめ10選!選び方のポイントや注意点を解説

営業一人ひとりのパフォーマンスを最大化する「セールスイネーブルメント」では、効率的にナレッジを定着させるために、ツールの導入が欠かせません。
営業DX化の加速にともない、顧客に合わせた提案や効果的な資料を活用できずに悩む企業が増えています。
セールスイネーブルメントツールは、営業部門の全員が一定の水準以上の成果を上げるために重要です。
本記事では、セールスイネーブルメントにおけるツールの概要や代表的なサービス、選び方のポイントを解説します。
営業力の強化や成果のばらつきに課題を感じている営業責任者の方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
セールスイネーブルメントツールとは
セールスイネーブルメント(Sales Enablement)とは営業組織の底上げを図るための業務や学習を支援することです。
従来の営業スタイルはトップセールスに依存し、売れないメンバーはノウハウがなくインテントを見極めることすら難しい状態でした。
セールスイネーブルメントを実現するためにツールを活用することで、資料の検索や情報管理、ナレッジ共有が行いやすくなります。
経験や個人に頼らず、データに基づいた営業活動ができる組織を構築できます。
セールスイネーブルメントツールで解決できる3つの課題

営業組織における課題は主に、以下の3つが挙げられます。
- 成果がハイパフォーマーに属人化している
- 営業プロセスのボトルネックを可視化できない
- 新人や若手の人材育成にコストがかかる
3つの課題に対して、どのように解決できるか解説します。
成果がハイパフォーマーに属人化している
再現性のある営業プロセスが確立されていない場合、全員がトップセールスと同じ成果を出すのは困難です。
属人化した組織はナレッジ共有が不十分なことが多く、ハイパフォーマーが退職した際に安定した売り上げの見込みが立たなくなります。
セールスイネーブルメントツールでは、一人ひとりが一定の成果を出せる環境を整えられます。
早期にセールスイネーブルメントを確立するため、ツールを活用して組織の基盤を固めておくことが大切です。
営業のプロセスのボトルネックを可視化できない
インサイドセールスが主流の現在は個々の活動実態が見えず、どこで成果が落ちているかを特定できなくなっています。
特に、成約率や商談率のデータと営業プロセスの関係が分析できないと、効果的な改善施策が立てられません。
セールスイネーブルメントツールを活用することで、一人ひとりの進捗状況が可視化されます。
改善すべき課題の優先順位が明確になり、ボトルネックに対する施策を打てます。
新人や若手の育成にコストがかかる
チームの成長には、新入社員や若手の育成強化が欠かせません。
即戦力となる人材を育成するために行う研修やオンボーディングは、時間とコストがかかります。
成果のばらつきは教育体制が確立されておらず、担当者の進め方に一貫性がないことが一因です。
セールスイネーブルメントツールは学習コンテンツを一元管理し、教育内容の標準化を実現します。
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セールスイネーブルメントメントツールのタイプ3選
セールスイネーブルメントツールには、以下のように強みや目的が異なります。
- 資料一元化型:営業資料を集約して効率化する
- データ分析型:営業活動を数値化して質を向上させる
- 育成・コーチング型:会話を解析して個々のレベルアップを図る
自社が抱えている課題に適したタイプのツールを導入しましょう。
資料一元化型:営業資料を集約して効率化する
営業資料や提案書に即時アクセス可能な「資料一元化型」は、営業活動を効率化します。
提案の際に適切な資料が見つからなければ、スムーズに商談を進められません。
多くのセールスイネーブルメントツールは、膨大な資料がクラウド上のデータベースに格納され、効率よく情報収集できます。
また、顧客情報が自動で紐づけられるツールもあるため、データ入力の工数削減に役立ちます。
営業資料の散在や事務作業にかかる時間を削減し、生産性を上げたい企業に最適です。
データ分析型:営業活動を数値化して質を向上させる
営業活動をリアルタイムで可視化できる「データ分析型」は、組織の行動や成果を定量的に把握します。
マネージャーはチーム全体の指標をダッシュボードで管理し、営業精度を高めるのに効果的です。
成果が出ていないメンバーとハイパフォーマーの営業活動の比較ができるため、業務の標準化にもつながります。
属人化や成果のばらつきといった課題を抱える企業に適したタイプです。
育成・コーチング型:会話を解析して個々のレベルアップを図る
商談や会話内容を解析する「育成・コーチング型」は個々のパフォーマンスを可視化し、スキルアップを支援するツールです。
ロープレをスコアリングして可視化することで、理解度を深めながら体系的に学べます。
営業マネージャーの負担軽減や指導内容の標準化に課題を感じている企業は、育成を強みとするツールを導入しましょう。
新人育成の効率化が進み、営業力が底上げされることで安定した成果が望めます。
セールスイネーブルメントツールを選ぶ3つのポイント

セールスイネーブルメントツールを最大限活用するために、3つのポイントを押さえましょう。
- 自社の課題に適したツールを導入する
- SFAやCRMの社内システムとの連携を確認する
- 同業界での導入事例がある
それぞれ詳しく説明します。
自社の課題に適したツールを導入する
自社の課題に適したツール選びは、営業効率化や成果の向上に直結します。
セールスイネーブルメントツールを導入する目的が明確でないと、期待した効果が得られません。
属人化防止やノウハウの共有、教育支援など営業組織の課題を細分化しましょう。
責任者だけでツールを決定するのではなく、現場のニーズを反映させて導入することが大切です。
SFAやCRMの社内システムとの連携を確認する
自社で使用している顧客管理やBIツールがある場合は、導入したいセールスイネーブルメントツールが対応しているか確認しましょう。
既存の社内システムとの連携が不十分だと二重で管理が必要となり、かえって手間が増えてしまいます。
最近ではSalesforceやHubSpotと連携できるセールスイネーブルメントツールが増えてきています。
セールスイネーブルメントツールとの連携は入力ミスや更新漏れのトラブルを防ぎ、他部門への引き継ぎもスムーズです。
同業界での導入事例がある
自社と同じ業界で活用している事例があるセールスイネーブルメントツールは、オペレーションが似ているため、同様の効果を得られやすくなります。
特にBtoB業界は特有のノウハウがあり、同業界での導入事例を持つセールスイネーブルメントツールが最適です。
新しいノウハウを得る機会にもなり、セールスイネーブルメントの強化につながります。
セールスイネーブルメントツールのメリットは、導入後のイメージがしやすくなることです。
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セールスイネーブルメントツール10選

数多くのセールスイネーブルメントツールがあるなかで、以下の10種類を紹介します。
- ailead
- SALESCORE
- MiiTel
- KNOWLEDGE WORK
- amptalk
- HIGHSPOT
- エンSXセールスアナリティクス
- Magic Moment Playbook
- Smartsheet
- Sales Doc
さまざまなアプローチ方法で営業力の底上げを支援します。
【ailead】顧客との会話を要約
ailead(エーアイリード)は最先端のAIを活用して、商談や通話を解析するSaaS型のセールスイネーブルメントツールです。
株式会社バベルから、2025年3月に株式会社aileadへ社名を変更しています。
aileadを導入した企業では自動録画や要約機能を活用し、顧客のインサイト分析から提案の精度と顧客満足度が向上しました。
DialpadやZoom、Google Meetと連携して内容を文字起こしし、商談の振り返りやメンバーへの情報共有がスムーズに行えます。
公式サイト:ailead
【SALESCORE】営業活動のPDCAサイクルを効率化
SALESCORE(セールスコア)は、組織の進捗状況をリアルタイムで把握できます。
営業課題を特定し、目標達成に向けたアクションを最速で行います。
現場にSALESCOREを定着させた企業では、営業プロセスの数値化によりチーム全体に主体性が生まれ、受注率が10%改善しました。
Excel(エクセル)のように直感的な操作ができるUI(ユーザーインターフェース)で、効率よく営業活動に必要なデータを収集できるツールです。
公式サイト:SALESCORE
【MiiTel】音声を解析して会話を見える化
MiiTel(ミ―テル)はトーク解析AIを搭載したクラウドIP電話サービスで、メンバー間で成果に差が出る原因を特定します。
株式会社RevCommが運営するMiiTelは、WEB会議や架電業務でのコミュニケーションを録音し、分析するセールスイネーブルメントツールです。
MiiTelを導入した企業は新人や若手が多いなかで、前年と比較して案件化率が130%上昇しています。
チームでナレッジを共有することで、電話営業のスキルを習得できます。
公式サイト:MiiTel
【KNOWLEDGE WORK】資料やナレッジを一元管理
KNOWLEDGE WORK(ナレッジワーク)は膨大な営業資料やノウハウが効率よく閲覧でき、営業活動の生産性を上げるツールです。
ナレッジワークはセールスイネーブルメントをナレッジとワーク、ピープル、ラーニングの4つの領域に分けて支援しています。
日本通運株式会社では資料を一元化するナレッジ領域に力を入れ、顧客の課題を的確に把握し、より効果のあるソリューション営業を実現しました。
ナレッジワークは、AIが最適な提案ができる資料を見つけやすくします。
【amptalk】営業メンバーのトーク力強化
amptalk(アンプトーク)は商談内容の書き起こしによるAI解析と、要点を抽出する機能が強みです。
架電や商談の質を評価し、個々のスキルアップを促進します。
導入を進めた企業では営業メンバーとの1on1において、定量データをもとに具体的なアドバイスを行っています。
amptalkはTeamsやSlackと連携してシームレスに伝達できるため、スピーディな改善アクションにつながります。
公式サイト:amptalk
【HIGHSPOT】ベストプラクティスにより売上成長を促進
HIGHSPOT(ハイスポット)は、営業資料の一元管理ができる統合プラットフォームです。
AIが資料の使用状況や成果を分析し、顧客に適したコンテンツを自動でレコメンドします。
HIGHSPOTを導入した企業の中には必要なコンテンツを活用できるようになり、ノルマ達成率が16%向上しました。
パーソナライズしてセールスイネーブルメントツールを活用できる点が、HIGHSPOTの魅力です。
公式サイト:HIGHSPOT
【エンSXセールスアナリティクス】個別トレーニングでレベルアップを図る
エンSXセールスアナリティクスは、商談の改善点を明確にするセールスイネーブルメントツールです。
エン・ジャパン株式会社が運営し、約20年分のデータをもとにしたAIで話し方や質問力を数値化します。
エンSXセールスアナリティクスを採用した企業では、架電業務でのトークスプリクトの活用により、顧客獲得単価の目標を達成しました。
エンSXでは管理職経験のあるプロが伴走し、営業力を最大化する支援ツールです。
公式サイト:エンSXセールスアナリティクス
【Magic Moment Playbook】AIアシスタントで生産性を向上
Magic Moment Playbook(マジックモーメントプレイブック)は議事録作成を自動化することで効率のよい営業活動ができ、リードタイムを短縮させます。
AIがデータをもとにネクストアクションを提案し、チームが迷わず行動できるよう支援します。
マジックモーメントプレイブックを活用する企業は、再現性のある営業フローをツールに落とし込むことで、組織全体で活動量が1.8倍増加しました。
メンバーが使い慣れたチャット画面でツールの操作ができるので、導入がスムーズです。
公式サイト:Magic Moment Playbook
【Smartsheet】プロジェクト管理を効率化
Smartsheet(スマートシート)はリアルタイムでの共同作業が可能なセールスイネーブルメントツールです。
チームの状況に合わせてツールをカスタマイズできるため、柔軟に操作できます。
導入した企業のなかには顧客情報の管理にSmartsheetを活用したところ、データの分析が容易となり、大きな成果を上げています。
チーム全体が重要性の高い情報をダッシュボードで確認し、プロジェクトを進められる点がメリットです。
公式サイト:Smartsheet
【Sales Doc】顧客の反応をトラッキングして商談を自動打診
Sales Doc(セールスドック)は興味や関心のある顧客行動を追跡し、ポップアップ機能により自動で商談を打診します。
実際に導入している企業ではSales Docから資料送付し、顧客の検討度合いを分析することで、大幅な業務効率化に成功しました。
Sales Docは、リードナーチャリングからプロスペクトの育成まで効率よく行います。
公式サイト:Sales Doc
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セールスイネーブルメントツール活用の注意点3選

ツールを導入して、セールスイネーブルメントの効果を実感するまでの注意点は以下の3つです。
- 明確なKPIを設定せず効果の測定ができない
- 短期的な成果を求めてしまう
- 現場の意向と異なるツールを導入してしまう
詳しく解説します。
明確なKPIを設定せず効果の測定ができない
セールスイネーブルメントツールを導入しただけでは、効果を実感できません。
経営陣の理解を得るにはROI(投資対効果)を示し、導入の妥当性を説明する必要があります。
ツールの利用率やリード転換率の指標を設定し、効果の検証を行いましょう。
短期的な成果を求めてしまう
社内に新しいプロダクトを導入する際は、マニュアルの整備や営業メンバーが適応するまでの期間を考慮する必要があります。
また、BtoB業界は購買スピードが長いため、セールスイネーブルメントツールを導入した直後では効果を十分に得られません。
セールスイネーブルメントを実現するための中長期的な取り組みとして、ツールを活用しましょう。
現場の意向と異なるツールを導入してしまう
マネジメント層で選定したセールスイネーブルメントツールが、営業現場のニーズと異なると活用されない可能性があります。
UIの使いやすさなど、営業メンバーのITリテラシーレベルに合ったツールを導入しましょう。
導入前には現場の課題や業務フローをヒアリングし、運用イメージを共有することが大切です。
facingはセールスイネーブルメントの仕組みづくりを支援
誰でも売れる組織を醸成する「セールスイネーブルメント」はツールを活用することで、属人化の解消や業務を効率化します。
しかし、運用にかかる工数増大や人材不足により、ツールを導入しても現場に浸透せず、KPIを達成できないことも少なくありません。
facingは営業プロセス全体の設計から実行までを一気通貫で行い、課題の解決や営業力強化を支援します。
セールスイネーブルメントの仕組み化にお悩みの方は、お気軽にfacingへご相談ください。