人材派遣で外国人採用のメリットや注意点を紹介｜おすすめ人材派遣会社3選も紹介

人材派遣で外国人を雇用したいと考えている企業が増えています。

外国人労働者の派遣は、人手不足解消や企業の成長などに繋がるため、多くの企業で活用されています。
しかし、いざ外国人労働者の人材派遣を検討しても、まずはどうすれば良いのか悩まれる企業も多いのではないでしょうか。

この記事では外国人労働者や人材派遣会社に関する内容をまとめ、ご紹介します。

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日本における外国人労働者数

日本の外国人労働者数は200万人（2023年10月末時点）を超えています。

外国人の雇用や離職時に、氏名や在留資格などを厚生労働大臣（ハローワーク）にすべての事業主が報告することを義務づける、「外国人雇用状況の届出制度」があります。
その外国人雇用状況の届出制度が義務化となった2007年以降、外国人労働者は最高値を更新しています。
正社員やアルバイト、派遣など雇用形態はさまざまです。

日本で働いている外国人は、国籍別に見てみるとベトナム・中国・フィリピンの順で多く、在留資格別では「身分に基づく在留資格」が全体の3割程を占めています。

外国人労働者は増加傾向にあり、専門技術を習得していたり多言語を話せたりなどする「高度人材」と呼ばれる外国人も増えています。

参考：「外国人雇用状況」の届出状況まとめ（令和５年10月末時点）｜厚生労働省

外国人スタッフ採用の手段

外国人スタッフを採用したいと思っても、どのようにして探せば良いか迷われる企業も多いと思います。

外国人スタッフ採用の主な手段は以下のとおりです。

• 専門学校・大学から紹介
• 求人サイトや自社サイトで求人
• 公的機関の利用
• 人材派遣会社を通して派遣

それぞれ詳しくご紹介します。

専門学校・大学から紹介

専門学校や大学などの教育機関には、国内のみならず外国からも語学が堪能で優秀な学生・留学生が集まりやすく、多様な専門知識や幅広いスキルを伴う候補者を紹介してくれる可能性があります。

また、学校と企業とのパートナーシップを築いている場合、よりスムーズな紹介・就職が期待できます。
さらに、専門学校や大学は、実践的な教育を提供しているところも多く、学生は即戦力として活躍できる場合が多いのも特長です。

求人サイトや自社サイトで求人

求人サイトや自社サイトでの求人は、外国人スタッフの採用活動において効果的な手段です。

求人サイトは、多くの外国人の登録者がいるうえ国内外からアクセスや問い合わせが
できるため、webを通じて広範囲に求人情報を発信できます。
自社サイトでは企業のブランディングやマーケティングをアピールし、興味を持った外国人に直接アプローチできます。

両方の手段を組み合わせることでより多くの候補者を獲得し、選考プロセスをスムーズに進めることが可能になります。

公的機関の利用

ハローワークなどの公的機関では、求職者のスキルや経験に基づいて適切な職場を紹介し、採用企業とのマッチングを支援します。

また、外国人の雇用に関する情報や手続きのサポートも提供している点もポイントです。

公的機関を通じて採用された外国人スタッフは、通常は適切な就労ビザや許可を取得しており、外国人を雇用する際の法的手続きに関するリスクが低くなります。

人材派遣会社を通して派遣

人材派遣会社・人材紹介会社による外国人派遣サービスでは、候補者のスキル・経験・言語能力などを評価し人選をおこない、企業と外国人労働者とのベストマッチを提案してくれます。

飲食・製造業・貿易・営業・工場での作業など、あらゆる職種や仕事内容に適した人材を派遣してもらえる点が魅力です。

人材紹介会社を通じて入社した外国人スタッフは、即戦力になることが多く、信頼性が高くて優秀な人材が豊富です。

さらに、人材派遣会社では、就労ビザや許可などの法的手続きのサポートや雇用契約の交渉・労働条件の調整などもおこなってくれます。
外国人スタッフの採用手段にはさまざまな種類がありますが、なかでも企業にとって心強い存在である人材派遣会社は、派遣先の企業にとってメリットが多い選択といえるでしょう。

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外国人派遣のメリット

外国から日本へ来て働いている多くの外国人労働者のなかから、企業とマッチする人材を採用するためには人材派遣会社の利用がおすすめだとわかりました 。

企業側から見た外国人派遣のメリットとして、以下が挙げられます。

• リスクを抑えられる
• 書類手続き・労務管理を代行してくれる
• 在留資格の手続きや更新をおこなってくれる
• 試験的な採用が可能
• 適切な人材を確保しながら人手不足解消
• 海外進出や企業成長を見込める

それぞれ詳しく見てみましょう。

リスクを抑えられる

人材派遣会社を通じて外国人労働者を派遣すると、さまざまなリスクを抑えることができます。

まず、人材派遣会社では、外国人労働者の選考やスクリーニング、法的手続きの遵守などを専門的におこなってくれるため、雇用に関するリスクを最小限に抑えることが可能です。
そして労働者のスキルや経験、日本語をはじめとした言語能力などを面接で適切に評価し、クライアント企業のニーズに合った人材派遣を提供してくれます。
さらに、労働契約や労働条件の管理、給与の支払いなども派遣会社がおこなうため、企業の負担を軽減できます。

これらにより、企業は外国人労働者を柔軟に活用しながら、効率的かつリスクを抑えた雇用管理の実現が期待できます。

書類手続き・労務管理を代行してくれる

人材派遣会社では、書類手続きや労務管理を代行してくれます。
通常、外国人を雇用する際、外国人労働者の雇用に関連する複雑な書類の提出や法的規定の遵守が求められます。
しかし、人材派遣会社を通じて派遣された場合、これらの手続きは、派遣会社がおこなってくれるため、企業の負担は大きく軽減されます。

具体的には、労働契約書や就労ビザの申請、社会保険や税金の手続きなど、必要な書類や手続きを適切に処理してくれます。

また、労務管理に関する業務も人材派遣会社が代行してくれるため、労働条件や給与の管理、労働法や労働者の権利に関する相談なども任せられます。

労務管理の専門知識や経験を持つ人材派遣会社の支援を受けることで、労働者とのトラブルや法的な問題を未然に防ぐことが可能になります。

在留資格の手続きや更新をおこなってくれる

派遣会社を介して派遣される外国人労働者は、適切な在留資格を得るための支援を受けられます。

外国人が日本で働くには、適切な在留資格を得ることが必須です。
それに伴い、雇用主は外国人労働者の在留資格を確認し、労働内容や期間に適したビザや在留資格であるかを事前にチェックする必要があります。
在留資格の不正利用や違法な就労は法律違反となるため、適切な在留資格の確認と遵守が求められています。

人材派遣会社は、外国人労働者が適切な在留資格を取得して合法的に働くことができるよう支援しているため、派遣先の企業は労働法や法的規定に適合しながら労働者との雇用関係を安定させることが可能です。

適切な在留資格を持つ外国人労働者は、将来的に永住権や永住ビザなどを取得して在期間も長くできる可能性があり、企業にとっては長期的な雇用関係の構築やキャリア開発の発展にも貢献します。

試験的な採用が可能

入社後から外国人労働者の業務遂行能力やコミュニケーション能力、チームワークなどを観察して評価をおこなうと、一定の基準に満たない場合や企業と人材のミスマッチを発見できます。

正社員など直接雇用のケースとは違い、派遣の場合は一定期間で契約を終了することもできるため、派遣会社を介することで試験的な採用が可能です。
外国人労働者にとっても実際の職場環境や業務内容に触れながら、自身の適正や志向に合うかどうかを確かめることができます。
このことから、派遣会社を通じた外国人派遣は、企業と労働者の双方にとってリスクを最小限に抑えつつ最適な雇用関係が築きやすいといえます。

適切な人材を確保しながら人手不足解消

日本の企業では、一部の業種や地域で人手不足が深刻化しており、適切な労働力の確保が難しい状況です。
人材派遣会社を通じて外国人労働者を派遣してもらうことで、企業の理念やニーズなどとマッチした即戦力となる人材を確保でき、人手不足解消が目指せます。
必要なスキルや経験を持つ人材を負担を抑えながら採用できるうえ、急な人手不足や繁忙期、プロジェクトの需要増などにも柔軟に対応できます。

2019年4月に特定の業種における労働力不足を解消するための「特定技能」が在留資格に導入され、外国人派遣はさらに注目されています。

海外進出や企業成長を見込める

外国人スタッフの採用は海外進出や企業成長に向け、大きなメリットをもたらします。
異なる文化の導入や多言語化によって、国際市場でのビジネス展開やグローバル化が見込めます。

また、母国をはじめとした海外にネットワークを持った人材の場合、新たな取引先やパートナーとの関係構築へ貢献することも可能です。

外国人派遣のデメリット

外国人スタッフの派遣には多くのメリットがあることがわかりましたが、一方でいくつかのデメリットもあります。

不法就労のリスク

外国人スタッフ採用のデメリットのひとつは「不法就労」のリスクです。

外国人労働者が日本で働く際には、出入国管理及び難民認定法（入管法）で規定されている在留資格の範囲内で活動する必要があります。

不法就労は、外国人スタッフが適切な就労ビザや許可を持たずに働くことを指し、不法就労がおこなわれると外国人労働者・企業共に厳しい処罰や罰金を受ける可能性もあるため注意が必要です。
不法就労は企業の信頼性や評判を損ない、今後の活動に深刻な影響を及ぼします。

不法就労を防ぐためには、採用前に就労ビザの確認や適切な法的手続きをおこなうことが重要です。
企業は外国人スタッフの雇用条件を正確に把握し、法律を遵守している派遣会社を選ぶことで不法就労のリスクを最小限に抑えられます。

コミュニケーションの難しさ

外国人派遣スタッフを採用するデメリットとして挙げられるのは、コミュニケーションの難
しさです。
言語や宗教の違いなどにより、日本人との円滑なコミュニケーションが難しい場合があります。
誤解や意思疎通の困難を招くケースもありコミュニケーション不足に陥りやすくなります。

このようなデメリットを軽減するためには、言語や宗教の違いに対する理解を深め、積極的なコミュニケーションの促進が必要です。
また、外国語の翻訳・通訳の活用など適切なサポート体制を整備して、受け入れる環境を整えておくとスムーズな就業へと繋がりやすくなります。

文化や風習の違いによるトラブル

派遣外国人スタッフ採用において直面する可能性があるのは、文化や風習の違いによる課題です。
異なる文化や風習を持つスタッフ同士が同じ職場で働く場合、労働環境や業務内容の違いからトラブルも発生しやすくなります。

これにより協調性が低下し、業務の効率性が低下したりチームの連携が乱れたりする可能性があります。

おすすめの外国人派遣サービス3選！

数ある人材派遣会社のなかでもおすすめの3社をご紹介します。

GLOBAL POWER（グローバルパワー）

グローバルパワーは、152ヶ国・約4万人に及ぶ高度外国人のデータベースを保有しています。
高度外国人材に特化しており、20年の実績があります。
これまでに培った豊富な知見・ノウハウを生かし、外国人雇用をサポートしてくれます。

申請取次行政書士（出入国管理専門の行政書士）の指導を受け、社員全員が在留資格の知識を備えている点も特長の一つです。

公式サイト：GLOBAL POWER

FULLCAST GLOBAL（フルキャストグローバル）

フルキャストのグループ会社であるフルキャストグローバルは、外国人を中心とした人材派遣サービスをおこなっています。
フルキャストグループ全体のノウハウを活かし、外国人材の活用を丁寧にサポートしてくれます。

関東エリアを中心に1都3県を対象エリアとし、強い就労意欲や優れた日本語のスキルなどを持つスタッフを人選。
会議・交渉で高度な日本語スキルを必要とする場合や、外国人派遣労働者の採用は未経験の企業でも、安心感を持って利用しやすいように取り組んでいる人材派遣会社です。

翌日の人材紹介などの急な依頼や、短時間の作業、時短や短期の仕事などへの派遣にも対応しています。

公式サイト：フルキャストグローバル

リンクスタッフ Job’s World（ジョブズワールド）

リンクスタッフは1992年に創業し、とくに医療業界への外国人スタッフの派遣に力を入れている人材派遣会社です。
スタッフは、日本人をはじめアジア圏を中心とした外国人も在籍しており、企業と求職者へのきめ細やかなサポートを担当してくれます。

派遣したスタッフの定着率が向上するように、定期的な面談や定例連絡をおこなうなど、企業にとって心強い派遣会社です。

公式サイト：Job’s World

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外国人派遣の注意点

企業が、派遣会社から外国人労働者を派遣してもらう際の注意点について解説します。

外国人の派遣を禁止している業種

外国人の派遣を禁止している業種があるため、注意が必要です。
特定の業種や職種では、外国人労働者の派遣が法律で禁止されている場合があります。
例えば、一部の公共施設や国家機関、国防関連産業などでは、外国人の派遣を厳しく制限しています。

また、安全管理の観点から建設業や医療業界など一部の業種では、外国人労働者の派遣に制限が設けられています。
外国人の雇用や派遣に関する法律や規制を事前に確認し、適切な手続きをおこなうことが重要です。

外国人労働者を受け入れる環境

受け入れ態勢が万全でないと、失敗します。
いざ外国人労働者を迎え入れたとしても、言葉の壁や難解すぎるマニュアルなどではなかなか仕事が進まず、労働者にとっても企業にとってもマイナスな時間が生まれてしまうことがあります。

英語が話せる社員の配備、就業規則やマニュアル資料の見直しなどで、外国人労働者も効率よく働ける環境を整えることが大切です。

また、外国人労働者と日本人社員の間に就業条件の違いや賃金格差が生まれないように確認や配慮も必要です。

人材派遣で迷ったときはfacingへご相談ください

ここまで外国人労働者や人材派遣会社について解説してきました。

日本では多くの外国人労働者が活躍しています。
外国人労働者は年々増加しており、豊富な知識や経験を持った外国人の採用によって、企業の成長や人手不足の解消にも繋がっています。

企業のニーズや価値観などにマッチした外国人を採用するためには、人材派遣会社の利用がおすすめです。

人材派遣会社についてさらに詳しい情報を得たい方は、facingまでお気軽にお問い合わせください。